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考察は浅いが、便利。「戦後教育学」による、近代日本教育史のまとめ。記述もコンパクトで、教科書としては優秀。ただ、「戦後教育学」の限界でもあるが、「戦前教育=教育勅語=国家神道=軍国主義」という単純なバカの一つ覚え的図式はいただけない(国家神道とは、戦後左派による「戦前」糾弾の産物であるという画期的な知見は新田均『「現人神」「国家神道」という幻想』PHP出版参照)。小熊英二『<民主>と<愛国>』第9章「戦後教育と「民族」」と併読すると、どうして「常識的な教育史」がこのような色合いになったかよくわかる。
まとめ。教科書としては良い。ただ、あくまで「教科書」だから、この本を疑い、検証することから、本当の勉強は始まる。そう思いたい。